半月板損傷
半月板は、膝関節のクッションの役割を担う軟骨組織で、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間にあり、内側と外側にそれぞれ1つずつ存在します。体重の分散や関節の安定性に重要な役割を果たしています。

原因
半月板損傷は、スポーツや日常生活で膝に強いねじれや衝撃が加わることが原因で発生します。特にバスケットボールやサッカーなど、ジャンプや方向転換の多い競技中に起こりやすく、前十字靭帯や内側側副靭帯も同時に損傷する「不幸の3徴候」と呼ばれる重度のケガもあります。
また、加齢により半月板が脆くなり、立ち上がりなどの動作で傷ついていくこともあります。

半月板損傷の治療法
半月板損傷は、治療を適切に行うことで回復が可能です。治療法は損傷の程度や原因により異なりますが、以下の方法が一般的です。
保存療法(軽度の場合)
安静
膝に負担をかけず、安静にすることが重要です。
アイシング
膝の腫れや痛みを軽減するためにアイシングを行います。
理学療法
膝周りの筋力を強化することで、関節の安定性を保ちます。
サポーターや膝の固定具
膝をサポートし、動かし過ぎないようにします。
半月板損傷の予防法
半月板損傷は予防することも可能です。以下の方法を実践することでリスクを減らすことができます。
膝周りの筋肉を強化する
強い筋肉が膝をサポートし、損傷を防ぎます。
柔軟体操を行う
関節や筋肉を柔軟に保つことで、ケガを防ぎます。
正しいフォームでスポーツを行う
無理な動作を避け、膝に負担をかけないようにします。
過度な負荷を避ける
膝に過度なストレスがかからないよう、適切な休養を取りながら運動します。
当院で行える治療
- 運動器リハビリテーション
- 物理療法
- 注射
- 痛み止めの内服薬や外用薬
お悩みの症状はお気軽にご相談ください
当院では、半月板損傷に対する精密な診断と、患者様のライフスタイルに合わせた治療をご提案いたします。専門医による診療を行っておりますので、少しでも気になる症状がある方は、お気軽にお問い合わせください。