身体の豆知識

痛風について

ビールが美味しくなる夏を前にして、最近プリン体を、大幅にカットしたことを大々的に宣伝しているビールが発売になりました。これは、プリン体の最終産物である尿酸が引き起こす「痛風」を患う患者さんが増えてきた社会的背景をもとに発売されたものと思われます。昔、痛風は「帝王の病気」といわれ、ぜいたくな食事をしている人に多いといわれてきました。現代の日本人の食事は100年前の王様の食事よりぜいたくなのかもしれません。

痛風は発作的に突然発症し、足の親指の付け根の関節や足首の関節が赤く腫れあがり引き裂かれるような、あるいは針で刺されたような強烈な痛みが出現します。痛みのため一睡もできずにクリニックへいらっしゃる方も少なくありません。痛風発作の原因は関節の中に滲み出てきた尿酸結晶が、異物として認識され、この結晶を貪食(どんしょく)して、処理をしようとする防御機構が働き、その結果炎症が起こってくることにより強い痛みがでます。痛風発作を起こしたにもかかわらず放置していると、腎不全や心臓、脳の血管障害が起こってきてしまい、生命をおびやかすようになります。しかし現代では、尿酸をよくコントロールできる良い薬が開発され、厳重な食事制限をしなくても大丈夫なケースがほとんどです。

今まで、痛風発作を起こして、現在無症状の方も、半年に一度ぐらいは尿酸値の検査を受けたほうが良いと思います。こころあたりのある方は、整形外科専門医を受診することをお勧めいたします。それではお大事に!! (中高年の男性の方はビールの飲みすぎに注意しましょう。自戒を込めて)

子どもの骨折

4月になり春がやってくると、子どもたちが外で活発に遊びはじめるため、不幸にして骨折を起こしてしまうお子さんが増えてきます。子どもの骨折は大人の骨折と違う特徴がいくつかあります。まず、子どもの骨折は癒合するのが(つくのが)とてもはやいということです。ですから受傷してから最初の1週間が治療の勝負になります。この1週間で転位(骨折部のずれ)を残してしまうと、その時点で整復を試みても、転位をなおせず、変形を残したままになってしまうこともまれではありません。

前腕や下腿骨の場合は、小児骨折の特徴のひとつである自家矯正力により、多少の変形はなおってくれるので、多くの場合は許容できますが(許容範囲の限界はあります)、許容しがたい変形を残しやすい骨折も存在します。肘より少し上で、上腕骨が折れてしまう、上腕骨顆上骨折で、転位が大きい場合や骨折部の安定性が悪い場合には、手術をしないと許容しがたい骨折部転位が残ってしまうことが多々あります。また大腿骨骨幹部骨折(太ももの骨折です)は治療、管理が非常に難しく、許容しがたい回旋変形(骨が捻じれてついてしまうこと)を残すこともあるので、しっかりとした入院治療が必要になります。

どのような骨折であっても小児骨折の治療の原則は、『転位を最小限にすること』です。もし、転位が残って癒合する場合は、その転位が許容できるものなのか否かを診断する力が必要になると思います。子どもたちの将来に暗い影をのこすことの無いよう、しっかりとした治療が必要ですので、不幸にして骨折を受傷してしまった場合には、整形外科専門医をすぐに受診するようにしてください。それではお大事に。

『ヒップ プロテクター』ご存知ですか?

近年、高齢者の転倒による大腿骨頚部骨折(股の付け根の部分の骨折です)が増えてきています。この骨折は一度起こってしまうと、多くの場合、入院や手術が必要となり、手術がうまくいっても車イスの生活を余儀なくされたり、あるいは寝たきりになってしまい、結果的に寿命を縮めてしまう場合が、少なからずみられる恐ろしい骨折です。最近この骨折を防ぐヒッププロテクターというものが世にでるようになってきました。これはたとえ転倒したとしても骨折が起きないように体を守ってくれる優れたもので骨折発生率を約1/2に低下させるといわれております。

東京都老人医療センター院長林泰史先生のお話によると『骨粗鬆症のお薬の治療で骨折の発生率が1/2に減らすことができますが、転倒予防の指導をすることでも骨折の発生率は半減します。さらにヒッププロテクターの装着で1/2にできるので、この3つ合わせた骨折発生率は1/8にまで減らすことが可能です。』とのコメントがございます。

もし、ご自分で転倒しそうで怖いと思っていらっしゃる方や、ご家族、ご親戚の方で転んでしまう可能性のある方に心当たりのある方はどうぞお気軽に当院まで、お問合せください。それではお大事になさってください。

足の痛みについて

欧米人は一日中靴をはいているため、足のトラブルをかかえていらっしゃる方が日本人よりはるかに多いといわれてきました。アメリカでは足専門の医者がいて(国家資格が存在して、さしずめ「足医者」といったところでしょうか。)かなり活躍しているとのことです。日本でも生活様式が欧米化してきたためか、足のトラブルでクリニックにいらっしゃる方が最近多くなってきたような気がいたします。足のトラブルを前、中、後足部に分けて1番頻度の高い疾患についてお話していきたいと思います。前足部の疾患で1番多いのは「外反母趾」だと思います。この病気は文字通り母趾が外反し、趾先部(指先)が、第2趾の上におおいかぶさるように、変形が進行してしまうものです。女性に圧倒的に多く、若年者から年配の方まで、あらゆる年齢の女性が悩んでいらっしゃいます(重症度は人によりさまざまですが)。治療法はさまざまなものが、教科書に記載されていますが、これといった決め手には欠けているような気がいたします。対症的に先の細いハイヒール靴ははかないようにし、足の筋肉のストレッチや筋力強化を根気良く続け、さらに必要のある方には足底板装具(靴の中敷きです)を作成し、母趾を外反させてしまう母趾内転筋の緊張を和らげてあげるといった治療法がスタンダードなところだと思います。上記のなかでも特にストレッチは大切なのではないかと私は考えております。

中足部の疾患で頻度が高いのは「扁平足」による疼痛を訴える患者さんだと思います。扁平足は、足の裏のアーチ構造が消失し、文字通り扁平な足底となり、土踏まずがなくなってしまった状態です。この病気の場合、下肢のどこに痛みがでても不思議ではありません。ですから足の裏以外の痛みでも扁平足が原因となっていることは多々ありますので、注意が必要です。一般的な治療法は足底板を靴の中に入れるのがスタンダードな方法だと思います。

後足部の疾患として頻度の高いものとしては「足底筋膜炎」を上げたいと思います。この病気は立位および歩行時に踵の底面が強く痛む疾患で、特に朝起きたとき1歩目が強く痛むことを特徴としています。病態は踵骨(カカトの骨)の足底面には足底筋膜という腱のようなものが付着して、その付着部で炎症が起こっている状態です。治療は飲み薬(痛み止め)やステロイド(副腎皮質ホルモン)の局所注射、あるいは足底板や物理療法(レーザー照射等)などでも行いますが、しっかりとした治療を行えば、かなり良くなります(ほとんどの方が完治します)。マラソンの有森選手がこの病気になってしまい大変苦労されたとのことで、アトランタオリンピックをねらい、思い切って手術したところ、大成功し、アトランタで銅メダルがとれたとのドキュメンタリー番組をNHKが昔、放送していました。しかし一般の方は手術まで必要となるのはごくまれだと思います。以上、思いつくまま足の疾患についてお話してまいりましたが、この3つの病気以外にもたくさんの足の病気は存在します。足の痛みでお悩みの方は、整形外科専門医の診察を受けることをお勧めいたします。それではお大事に!!

肘と手首の痛みについて

青葉区はテニスが盛んな地域のためか、肘の痛みを訴えて外来を訪れる人が大勢いらしゃいます。なにか重たいものを持ち上げたとき、水道の蛇口をひねったとき、タオルをしぼったときなどに、肘の外側に「ビクッ」と痛みがでる「上腕骨外上顆炎」という名の腱鞘炎(正確には腱が骨に付着している部位の炎症ですが…)で、クリニックを訪れる人が多いような気がします。
テニスのバックハンドで痛みが増強するので、バックハンドテニスエルボーとも呼ばれています。手首を背屈(上にあげる動作)すると、痛みが強くなります。この病気の場合、安静が必要なのは肘ではなく手首ですので、なるべく手首を動かさないようにするのが理想なのですが、なかなか安静を保てないのが実情のようです。局所麻酔薬と副腎皮質ホルモン(ステロイド)を局所に注射し、さらに局所に偏光近赤外線照射やレーザー治療を施行すると、かならず良くなおってきます。

また、青葉区は人口構成上、若い人が多いためか、出産後に、手関節の痛みを訴えておみえになる若いお母さんが多いような気がします。妊娠と出産によるホルモン環境の変化が腱に影響を与え、腱鞘炎を起こしやすい下地のあるところに、育児で手を酷使するために腱鞘炎が生じてくるものと思われます。手首の親指側に痛みがでてくるドケルバン病という腱鞘炎でおみえになる方が多いようです。この腱鞘炎は親指を中に入れて、こぶしを作り、手首を小指側に強く曲げると痛みが強く出現します。この病気の治療も安静、局所注射(ステロイド、局所麻酔等)、レーザー等の物理療法にてかなり良くなります。

手首や肘の痛みは、これら2つの病気以外にも多くの原因で生じてきますが、まず痛みを感じたら早い時期に整形外科を受診することをお勧めいたします。早期治療は早期治癒に結びつくものと思います。それではお大事に!!

ぎっくり腰って何?

患者さんからよく「ぎっくり腰って何ですか?」と聞かれます。整形外科の教科書には「わずかな体位の変換あるいは重量物の挙上などにより、急に腰部に激痛を発するもので、ドイツでは魔女の一突きと表現されている」と記載されています。それではなぜこのような痛みが生じるのでしょうか? いろいろな説が提唱されていますが、実のところはっきりとした原因がわかっていないというのが実情のようです。ぎっくり腰に似た激しい腰痛が出現する病気は他にもいろいろあります。腰椎椎間板ヘルニア、新鮮腰椎圧迫骨折、化膿性脊椎炎、癌の脊椎移転などです。

ぎっくり腰であれば数日間安静にしていれば激痛は楽になってくることがほとんどだと思いますが、これら上記の疾患の場合、なかなか楽にならない傾向が強く、むしろ段々と疼痛が強くなってくる傾向があるようです。急性の激しい腰痛が数日(2,3日)経過してもなかなか軽快しない場合は、ぎっくり腰だと決め付けないで、はやめに整形外科専門医に受診されることをおすすめいたします。

当院では、急性腰痛症の患者さんには、できるだけ早期に社会復帰を果たしていただくよう、激痛の除去には全力を注いでおります。もし、強い腰痛が出現した場合はどうぞお気軽にご相談ください。それではお大事に!!

四肢外傷の応急処置

皆さんは手、足の怪我したとき、応急処置はどうなさっていますか? 現在広く認識されている治療法でRICE療法という方法があります。これはRest(安静)、Iceing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)という方法で、4つの要素の頭文字をとってRICE療法と呼ばれています。この応急処置を受傷早期に的確に行えば、疼痛の軽減と腫脹の予防を期待できます。必要に応じて安静目的のため、副木(ダンボールでもなんでも結構です)にて固定を行えばより良い場合もあると思います。四肢の出血に対しては皆さんどうなさっているのでしょう? よく指や腕の根元をしばって来院される方を多々おみかけします。しかし、根元をしばってしまうと、そこから先に血液が行かなくなり、阻血状態となってしまい、それが長時間に及ぶと、壊死を起こし、非常に危険な状態になってしまいます。(場合によっては、切断しなければならないこともあります)。

このような場合、まず出血している場所を強く圧迫し、さらに心臓より高く挙上してください。多くの場合、5〜10分ぐらいで出血はおさまってくると思います。もし出血の勢いが強くどうにもならないときは、根元をしっかりとしばってください。そして、病院に到着するまでの時間が30〜40分以上かかるときは、30分〜40分に一度の割合で、しばったところをゆるめ、もう一度再びしばってください。

街中の怪我ならこのようなことは心配ないと思いますが、山の中などで、病院に到着するまで時間がかかる場合は、覚えておいた方が良いことだと思います。怪我はしないに越したことはないものですが、もし自分や身近な方が怪我をしてしまったら、今日のお話を思い出してみてください。それでは、お大事に!

老化と痛みについて

腰や膝あるいは首の痛みを訴え、来院なさる患者さんの中に「私はもう年だから、痛みがなおらないのは仕方が無い」と、あきらめている方が少なからずいらっしゃいます。確かに、すり減ってしまった軟骨や、生じてしまった骨の変形は元通りにはなりません。しかし、物理的なこれらの変化が復元しなくても、痛みが消失あるいは軽減して、元気に生活している人は、大勢いらっしゃいます。

14年前、大学の出張で北海道の農村で診療をしていたとき、患者さんのレントゲンを撮影してみると、農村部の方は身体を酷使していますので、都会では考えられないような、強い骨の変形を認める方がたくさんいらっしゃいました。「よく普通に歩けるな」という印象です。しかし、皆さん、たいした痛みも無く、元気に生活なさっている方たちが大半でした。それ以来、私はレントゲン上の変形と痛みの間に強い相関は必ずしも存在しないこと、また変形が強くても症状は軽減あるいは消失してくる症例が多いのだという認識をもって、治療に当たっています。

10年ぐらい前に比べると治療方法は格段に進歩し、良い薬や良い設備、良い技術がどんどん導入されています。皆様も、お年だからといってあきらめずに、お近くの整形外科を受診されることをお勧め致します。それでは、お大事に!!

腰の骨がずれている!?

外来にいらっしゃる患者さんのなかに、カイロプラクティックや整体治療院に行ったところ、「腰の骨がずれているから痛いのであり、ずれを直したたからもう大丈夫」といわれたとおっしゃる方が、少なからずいらっしゃいます。

しかし、腰椎のずれは外から触ってみてわかるものではありませんし、たとえわかったとしても、押したり、ひねったりで戻せるものでもありません。施術前後にX線を撮影して、施術後にずれが戻っていることを画像として示した発表を私は見たことがありません。たしかにカイロプラクティックや整体治療は、施術後、疼痛が改善したり、不快感がすっきりと消失するという治療効果が、症例によっては認められることは事実であり、私はその効果を否定するものではありません。

しかし、骨のずれは直せないと私は思っています。もし、骨のずれについてお悩みの方がいらっしゃいましたら、お近くの整形外科を受診し、入念な診察と確かなX線学的診断をお受けになることをお勧め致します。それでは、お大事に!

骨粗鬆症の新しいお薬

社会の高齢化が進むにつれ、骨粗鬆症という病気へ関心が高まっています。骨は一見一つの塊として存在し、変化していないように見えますが、実際には骨は毎日作り直されていて、形成と吸収がバランスよく繰り返され、一定の形を保っています。

しかし、加齢とともに吸収が形成を上回るようになり、骨が「スカスカ」のもろく弱い状態になってしまう骨粗鬆症という病気に罹患してしまう方が大勢いらっしゃいます。(特に女性)つい最近まで骨が弱くなるのを防ぐお薬はたくさんありましたが、骨を強くするお薬はありませんでした。しかし、最近骨を強くするお薬が販売、使用されるようになり、注目されています。文献によれば、すでに骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折(骨がつぶれてしまう骨折です)を有する女性は2027人を対象に追跡調査を行ったところ、このお薬を飲んでいたグループは飲まなかったグループに対し、大腿骨頚部骨折(股関節の骨折)と橈骨遠位端骨折(手関節の骨折)の骨折発生率が約50%に抑えられたとレポートされています。

時代とともに素晴らしいお薬が出現できたといえるでしょう。骨粗鬆症にご不安をお持ちの方はお近くの整形外科の先生にご相談なさってみてください。それでは、お大事に!

動脈硬化について

動脈硬化は脳血管障害(脳梗塞、脳出血)や虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)の原因になることでよく知られていますが、整形外科を受診なさる患者さんの中にも、動脈硬化が基礎となる疾患をお持ちの方がときどきいらっしゃいます。

例えば間歇性跛行すなわち『短時間の歩行で、下肢の疼痛やしびれ、腰痛が強くなり、歩けなくなってしまう人が、一定の時間腰椎を前屈した状態でしゃがみこんだり、椅子に座って休憩すると、痛みやしびれが回復し、また歩けるようになることを繰り返す状態』を主訴に整形外科にいらっしゃる患者さんの中には、閉塞性動脈硬化症という血管が詰まってしまう疾患をお持ちの方が、少なからずいらっしゃいます。また、外国の報告では、生前、慢性腰痛を持っていた方を、解剖して調べたところ、腰動脈と正中仙骨動脈の閉塞(動脈硬化)を認めた方が、多数見られ、慢性腰痛に動脈硬化が関与している可能性が高いと結論づけています。最近、動脈硬化の有無を簡単にかつ、痛い思いをすることなく、調べることができる機械が登場し当院でも導入しております。

50歳を過ぎている方はぜひ、この検査を受け、動脈硬化の有無を調べ、疾患発生予防に努めることをおすすめ致します。それでは、お大事に!

上肢がどうしようもなく痛んだり、あるいは重だるいとき

上肢が広範囲にわたって強く痛んだり、しびれたりするとき、あるいはどうしようもなく、重だるい感覚があるとき、臨床的に頻度の高い原因として①頚椎由来の場合(椎間板ヘルニア等)、②「胸郭出口症候群」とよばれる、頚椎からでて上肢に向かう神経の束が、前頚部でけん引されたり、圧迫を受けたりして起こってくる病気の2つの場合が多いようです。

この2つの原因を見分けるのは、易しくはありませんが、頚椎由来の場合の方が、痛みが激しいことが多いようです。また胸部出口症候群では、疲れのでてくる夕方に症状が強くなり、また物を下げる、持ち上げるなど、上肢に下方けん引力が加わる動作で症状が増悪する傾向があります。いずれにしても、症状の程度が軽い時期に治療をはじめるのが、症状を悪化させたり、長引かせないポイントだと思います。はやめに整形外科を受診することをお勧め致します。それでは、お大事に!!

しびれについて

外来で、耳にする患者さんの声として、「私は血液検査で、リウマチ反応がでたので、リウマチなんです」という内容のお話が、よく聞かれます。いろいろ詳しくお話を聞いて、詳しく診察して、X線をとってみると、全く問題なく、リウマチとは診断できない患者さんがたくさんいらっしゃいます。

そもそも血液検査のリウマチ反応は、一種の自己抗体(自分の身体の細胞成分に反応してしまう異常抗体)の存在をみる検査であり、関節リウマチに罹患していない正常な方でも、2〜4%に陽性にでてしまうものなのです。また、逆に関節リウマチを患っている患者さんでも20%の割合で、この反応は陰性であるといわれています。関節リウマチの診断は血液検査だけで単純に決められるものではありません。

もし、関節が痛かったり、血液検査でリウマチ反応が出たことにう不安を感じていらっしゃるならば、お近くの整形外科か、リウマチ認定内科医の先生に診ていただくことをおすすめします。「リウマチ科」と標榜してあるところなら、間違いないと思います。

関節リウマチ(いわゆるリウマチ)と血液検査

外来で、耳にする患者さんの声として、「私は血液検査で、リウマチ反応がでたので、リウマチなんです」という内容のお話が、よく聞かれます。いろいろ詳しくお話を聞いて、詳しく診察して、X線をとってみると、全く問題なく、リウマチとは診断できない患者さんがたくさんいらっしゃいます。

そもそも血液検査のリウマチ反応は、一種の自己抗体(自分の身体の細胞成分に反応してしまう異常抗体)の存在をみる検査であり、関節リウマチに罹患していない正常な方でも、2〜4%に陽性にでてしまうものなのです。また、逆に関節リウマチを患っている患者さんでも20%の割合で、この反応は陰性であるといわれています。関節リウマチの診断は血液検査だけで単純に決められるものではありません。

もし、関節が痛かったり、血液検査でリウマチ反応が出たことにう不安を感じていらっしゃるならば、お近くの整形外科か、リウマチ認定内科医の先生に診ていただくことをおすすめします。「リウマチ科」と標榜してあるところなら、間違いないと思います。